白血病の種類で決まる治療
白血病の病型分類に合った治療方針を知ろう
白血病は血球やリンパ球を作り出す「造血幹細胞」のがんです。
白血病はリンパ性・骨髄性、急性・慢性に大分類されたのち、国際的病型分類(FAB分類かWHO分類)で細分類が決まります。
治療方針は病型分類によって変わるので、
白血病の分類をある程度把握しておきましょう。
治療方法と注目の「RBS米ぬか多糖体」
についても解説しています。
白血病の治療方法と免疫力を高める注目成分まるわかり
白血病の病型分類に合った治療方針を知ろう
白血病は血球やリンパ球を作り出す「造血幹細胞」のがんです。
白血病はリンパ性・骨髄性、急性・慢性に大分類されたのち、国際的病型分類(FAB分類かWHO分類)で細分類が決まります。
治療方針は病型分類によって変わるので、
白血病の分類をある程度把握しておきましょう。
治療方法と注目の「RBS米ぬか多糖体」
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白血病だと判明しても、すぐに治療が行なわれるわけではありません。治療方針を決定する前に、白血病のメカニズムを知っておく必要があります。白血病の成り立ちを理解していなければ、各治療がそれぞれどのような治療法なのか理解するのも難しいでしょう。白血病の進行を食い止め、最悪の事態を免れるためには、正しい知識を身に着けておくことが必要不可欠です。白血病のメカニズムと現在までの死亡率傾向を確認していきましょう。
白血病とは造血幹細胞のがんです。
造血幹細胞と呼ばれるのは、血球を作り出す骨髄系幹細胞と、リンパ球を作り出すリンパ系幹細胞。これらががん化してしまうと、血球やリンパ球ではなくがん細胞までもが無制限に増殖してしまいます。
国立がん研究センターがん対策情報センターの資料によると、白血病の生存率は増加傾向にあります。
30歳未満の10年相対生存率は52.5%。15歳未満では76.5%となっているが、これはあくまで総合的なデータ。白血病の病型分類や治療方法によっては生存率が異なることを把握しておきましょう。
【データ参照元】
※1:国立がん研究センターがん対策情報センター:最新がん統計(http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
「白血病」は原因や症状ごとに病型分類が存在します。今回紹介するのは、代表的な6つの病型分類です。急性か慢性、リンパ性か骨髄性かによって症状の進行パターンや治療方針は異なります。また、発症しやすい人の傾向や症状レベル、合併症や再発リスクなどにもそれぞれ違いがあるんです。辛い症状を少しでも和らげるため、長い闘病生活を乗り切るためにも該当する病型分類の特徴を確認していきましょう。FAB分類とWHO分類による細分類もまとめています。
急性リンパ性白血病の原因はリンパ系幹細胞のがん化です。よく似たリンパ腫との違いは、がん細胞が骨髄内で増殖するかリンパ節へ移動してから増殖するか。前者が急性リンパ性白血病です。また、FAB分類とWHO分類では細分類が異なるため、適切な治療法を知るためにも病型分類を確認していきましょう。合併症や再発に関する情報もまとめています。
急性骨髄性白血病の原因は骨髄系幹細胞のがん化です。急性骨髄性白血病になると造血機能に異常が起こるため、血液を正常に作れず貧血になったり、白血球が減少して感染症にかかりやすくなったり、血小板が減少して出血しやすくなったりします。FAB分類とWHO分類を基に、重篤な症状に対処できる治療法をいち早く決定していきましょう。
慢性リンパ性白血病は日本で極稀な白血病です。急性リンパ性白血病との違いはリンパ球腫瘍の形状。基本的には小型のリンパ球腫瘍なので、悪性度が低く症状の進行は緩やかです。ただし、進行が速い慢性リンパ性白血病も一部存在するので、病型分類を正しく把握しておく必要があります。細分類と治療法をまとめているのでご参考ください。
慢性骨髄性白血病は症状を見落としやすい「慢性期」があるのが特徴です。約半年間の慢性期は、がん化が始まっても血液細胞機能がある程度保たれます。症状に気付かず慢性期を過ぎると、急性骨髄性白血病と同等の重篤な状態になるので注意が必要。慢性期の段階で早期発見できるように、症状や治療法を確認していきましょう。
成人T細胞白血病/リンパ腫は、がん細胞の増殖・進行が速い核異型高度のリンパ球(ヒトT細胞白血病ウイルス)による末梢性T 細胞腫瘍です。全国的に暖かい地域で発生している白血病で、国内だと九州・沖縄で多く見られます。化学療法が必要な場合と無治療経過観察で済む場合があるので、病型分類を把握しておきましょう。
骨髄異形成症候群の原因は血液細胞の遺伝子異常で、複数の疾患が併発していると推測されています。しかし、遺伝子異常は染色体検査でも確認できないレベルであり、現状では全貌が解明されていません。治療方針を決定するには、病型分類の情報だけでは不十分。日々進められている治療研究・開発の詳細を知っていきましょう。
【参考】国立がん研究センターがん対策情報センター:白血病の分類(https://ganjoho.jp/public/cancer/class_leukemia.html)
検査を受けてもし白血病だと判明したら、誰しもその後の生活が不安になるもの。どのような治療生活が待っているのか気になっている人も多いでしょう。そこで、大まかな治療の流れを分かりやすく画像でまとめました。細かな流れは決定した治療方針や白血病の進行度によって異なりますが、目安として参考になれば幸いです。
治療方針の決定
入院治療
(60日・抗がん剤)
白血病細胞の
減少に伴い通院治療
強化療法
入院30日~60日抗がん剤
寛解維持療法
通院1~2年・再発防止
少量の抗がん剤
白血病に用いられる代表的な治療は「化学療法」、「造血幹細胞移植」、「放射線療法」です。それぞれ手法は違いますが、どの治療もがん化した細胞を消滅させ、正常な細胞を作り出せる状態へと導く点は共通しています。症例によっては別の治療法が用いられるケースも。各治療法の特徴と副作用をまとめているのでご参考ください。
名称 | 概要 | 副作用 |
---|---|---|
化学療法 | 化学療法は白血病の初期治療で、がんの徴候を消失させることを目的としています。治療に用いられるのは、がん化した細胞を破壊する「抗がん剤」。感染症から身体を守る白血球をも破壊するほど強力なので、無菌室で実施されます。 | 強力な抗がん剤は、投与すると咳や発熱、皮疹、吐き気などのI型(即時型)アレルギー反応が起こります。投与直後は特に反応が強く、命に関わるアナフィラキシーが出る可能性も。そのため治療は慎重に行なわれます。 |
造血幹細胞移植 | 造血幹細胞移植は、造血機能を回復させるために正常な造血幹細胞を移植する治療法です。白血球の型が一致した人の骨髄を移植する方法や、へその緒内の幹細胞を移植する方法、自身の造血幹細胞を移植する方法などがあります。 | 造血幹細胞移植は、GVHD(移植した細胞が身体を攻撃する合併症)による皮疹や下痢、肝障害などの副作用が考えられます。また、前処置として抗がん剤投与・放射線照射が実施されるため、化学療法・放射線治療の副作用も生じます。 |
分子標的療法 | 放射線療法は、がん細胞の分裂を抑制・破壊する治療法です。他治療との併用、中枢神経に浸潤した白血病治療など臨機応変に用いられます。白血病の病型分類、がん細胞の深度に合わせて外部照射と内部照射が使い分けられるのが特徴です。 | 放射線療法は照射する部位によって副作用が異なります。代表的な副作用は外部照射による皮疹。そのほか、頭部照射の毛包細胞破壊による脱毛、頭頸部照射の唾液腺ダメージによる口内炎や食道炎など、様々な副作用があります。 |
白血病の国際的な病型分類(FAB分類とWHO分類)ごとに、適切な治療法をまとめました。また、病型分類だけでは治療方針を決定できない白血病もあるので、細分類とその治療法も紹介しています。具体的な治療が知りたい人はご参考ください。
白血病治療による副作用のカギを握っているのは「免疫力」です。元々、人の身体は複数の免疫細胞が外敵と闘ってくれているので健康体を維持できています。一般的な白血病治療はがん細胞とその他の細胞をまとめて破壊してしまうため、免疫力が著しく低下して複数の副作用に襲われることに。しかし、免疫細胞を活性化すれば弱った免疫力は向上し、ウイルスやがん細胞と闘ってくれます。治療の副作用を避けるには、免疫力向上が必要不可欠なのです。
抗がん剤もまた、がん細胞を破壊してくれると同時に正常な血液細胞まで破壊してしまう強力な薬です。抗がん剤治療によって血液細胞まで破壊された身体は、外敵と闘う白血球の量が足りていない状態。健康体と比べて極端に免疫力が低い状態なので、弱いウイルスの侵入すら防げなくなります。そのため、感染症による下痢や炎症、それらの影響で起こる吐き気や倦怠感、血球不足による貧血などの副作用に悩まされることを事前に知っておきましょう。
RBS米ぬか多糖体は、日本人に馴染みの深い米ぬか由来の免疫強化物質です。白血病に対して期待できる効果は、がん細胞の増殖抑制・抗がん剤副作用の軽減など。気になる臨床データをご紹介します。
引用元:米ぬか多糖体免疫研究会(https://rbsnuka.com/)
NK細胞は、がん細胞を攻撃してくれる優秀な免疫細胞。1999年に発表された研究結果では、RBS米ぬか多糖体を2週間摂取した白血病患者のNK細胞活性値が約10倍にも上昇したというデータがあります。
引用元:米ぬか多糖体免疫研究会(https://rbsnuka.com/ef01.html)
副作用レベルは「QOLスコア」で確認することが可能です。2004年に発表された研究結果によると、RBS米ぬか多糖体を摂取したがん患者の痛み・疲労感・吐き気減少、食欲増加が確認されています。
RBS米ぬか多糖体にはNK細胞のほか、T細胞やB細胞、マクロファージなど、白血病治療に欠かせない免疫細胞を調整する作用があります。白血病治療の効果・副作用が気になっていた人は、RBS米ぬか多糖体を上手に利用してみてください。
※米ぬか多糖体免疫研究会の資料請求フォームに移動します。
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