原因
ここでは慢性骨髄性白血病(CML)の原因についてまとめています。診断方法や遺伝との関連性についても触れているので、参考にしてみてください。
慢性骨髄性白血病(CML)の原因とは?
慢性骨髄性白血病(CML)を発症した方のほとんどに「フィラデルフィア染色体(Ph)」という染色体の異常が見つかっています。
フィラデルフィア染色体は、23対あるうちの9番と22番が途中から切れてしまい、入れ替わったまま繋がってしまった状態のこと。9番・22番染色体の切り口には、新しく「BCR-ABL遺伝子」が生じます。BCR-ABL遺伝子は白血病細胞を増殖させるタンパク「チロシンキナーゼ」を増やし続けるため、体内にはどんどん白血病細胞が増えていくのです。
慢性骨髄性白血病(CML)と遺伝の関連性
白血病が発症するメカニズムは未だに明らかになっていませんが、慢性骨髄性白血病は後天的な突然変異により発生したフィラデルフィア染色体による疾患。フィラデルフィア染色体が子孫に遺伝しないことからも、慢性骨髄性白血病は遺伝性のものではないと考えられています。
慢性骨髄性白血病(CML)の診断方法と検査方法
血球・生化学検査
白血球・赤血球・血小板の数を調べる検査です。この段階で白血球がどれだけ成熟しているかを調べます。慢性期の場合は、成熟・未成熟問わず増殖しているのが特徴です。
分子遺伝子学的検査
血液検査によって、慢性骨髄性白血病の原因であるBCR-ABL遺伝子がどれくらい生じているかを調べることができます。初診時に自覚症状が強く現れるほど病状が進んでいる場合には、分子遺伝子学的検査を行うことで慢性骨髄性白血病だと診断を下し、すみやかに治療に移ることも可能です。治療中には、BCR-ABL遺伝子の量からどれだけ治療の効果が出ているかを確認できます。
染色体検査
血液と骨髄液から検査が可能。フィラデルフィア染色体の比率や、他の染色体異常が生じていないかどうかをチェックできます。
画像検査
CTやMRI、胸部レントゲン、心電図を用いて画像検査を行います。患者にもっとも適した治療を行うために必要です。また、慢性骨髄性白血病にはすい臓が腫れるという症状があるので、どれくらい肥大しているかを画像検査で確認することもできます。
治療中も、すい臓やリンパ節に副作用が出ていないかどうかを定期的に確認するのに用いられます。
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【参照元】※1:米ぬか多糖体免疫研究会「NK細胞の活性抗がん作用」(https://rbsnuka.com/)