幻覚・幻聴
白血病になると脳出血や薬の副作用などで、幻聴が聞こえたり幻覚が見えたりすることがあります。このページでは、白血病で幻聴・幻覚の症状が出ている人の声や原因について紹介しているので、参考にしてください。
幻覚・幻聴の悪影響
幻聴と現実の区別がつかないと、幻聴に反応して返事をしてしまい、周囲の人から「一人で会話している」と変な目で見られてしまいます。
また、幻聴の内容は前向きなものであることがほとんどないので、真に受けてしまうと心身に悪影響を及ぼす可能性があります。
幻聴を幻聴だと自覚できないまま声の存在だけを肯定してしまうと、聞こえてくる声が超常現象によるものだと勘違いしてしまう人も少なくありません。
その誤解が自分の考え方を大きく左右してしまい、現実の人からおかしな目で見られてしまうので注意が必要です。
また、幻覚の根源が自分の心の中にある考えによるものなので、正体不明の声が聞こえてくると、「周囲の人が自分の噂を振りまいている」と誤解をしてしまうこともあります。
ラジオやテレビの音声が幻聴と入り混じってしまうことがあり、こうした電波を使って自分のことを噂されていると誤解してしまうと、現実に存在する周囲の人はその考え方に驚いてしまいますし、自分自身が周囲に対して疑心暗鬼になり、正常な日常生活を送ることができません。
一度幻聴を肯定してしまうと、幻聴に心身をどんどん支配されていってしまうので、周囲とのコミュニケーションはもちろん、自分自身の生活にも大変な苦労がつきまといます。
Q.幻覚・幻聴の原因は?
本来ないはずのものが見えたり、聞こえるはずのない声が聞こえるといった幻覚、幻聴の原因は、さまざまな要素が重なって起こるといわれています。
その要素とは、不安や孤立感、過労、不眠などが挙げられ、これらが重なった状態が続くと幻覚を見たり、幻聴が聞こえたりといった症状が起こりやすくなりますが、これは意外と多くの人が体験する症状なのだそうです。
例えば、登山中に遭難してしまった人などは、幻覚や幻聴を体験したという声が多く聞かれます。
これは、前述した要素が重なった状態が続いているためです。
本人にとってはとてもリアルに聞こえるので、幻聴でも正体不明の本物の声だと感じてしまうのですが、本来は存在しない声です。
この幻聴については自分の中にある気持ちや考えが幻聴を引き起こしているといわれています。
自分を責めてしまう考え方や後ろ向きな気持ち、他人を気にしすぎてしまっているなど、心に不安定な要素がある場合、疲労や不眠状態と重なって幻聴が聞こえてしまうのです。
今幻聴に悩まされている人は、確かに正体不明の声は聞こえているけれど、これは現実に起こっているものではないという区別を自分の中でしっかりつけることが重要です。
また、幻聴の根本は自分の心の奥にある考えによるものだと自覚すれば、幻聴と現実を区別することができるようになります。
夢と同じ状況が起きているときにも起こっているが、これは幻聴だと割り切ることで、幻聴に振り回されずにすみます。
幻覚・幻聴で悩む人たちの声
薬の副作用で幻聴と幻覚に悩まされました
急性骨髄性白血病と診断されました。入院中は薬の副作用があり、幻覚を見るように。寝つきも悪いため、夢と現実がごっちゃになりました。とうとう幻聴まで聞こえるようになっていたので、限界だと思い医師に相談して薬を止めてもらうことに。しばらく別の薬に変えて様子を見ます。ここ数日間眠れていないので、ちゃんと睡眠が取れようになりたいです。(年齢不詳・女性)
幻聴が聞こえたので悩んでいます
白血病が再発して入院しています。前にいた先生や看護師さんがほとんど変わっていて、面会も家族以外は制限されていたのでそれなりにストレスを抱えるように…。ある日、目覚めと同時に声が聞こえたので周りを見渡しましたが、誰もいませんでした。夢なのか現実なのかわかりません。幻聴ではないかと悩んでいます。(年齢・性別不詳)
治療の辛さで幻覚や幻聴を体験しました
ほとんど病気をしたことがありませんでしたが、急性骨髄性白血病と宣告されました。化学療法を6ヶ月間続けて退院しましたが、6ヶ月後に再発。骨髄移植を受けましたが、移植後は辛い療養生活を過ごしました。あまりの辛さに、幻覚や幻聴を体験。その辛さは、今でも鮮明に覚えています。(年齢不詳・男性)
幻覚や幻聴がひどいので薬を変えていただきましたが…
入院中です。
今まで飲んでいた内服薬(ブイフェンドという真菌薬)では、服用すると目の見え方に異常が出て、幻覚が見えてしまったり、悪夢にうながされるといった症状が強く起こっていました。
喉の調子が悪くなったこともあり、内服薬が点滴に変わったら、さらに症状が強くなってしまった上に、痛み止めの薬でも幻覚が見えてしまうように。
眠りが浅いからか、夢と現実が入り混じってしまい、何が現実なのかわからなくなったり、現実の世界で行動していてもリアルだという自覚がなかったりして、担当医に相談し眠剤を処方してもらいましたが、症状は変わらず。
あまりにひどいので、薬の種類を変えてもらったのですが、まだ幻覚の症状は緩和されません。
しばらく様子をみても改善されない場合は、また相談してみようと思っています。
A.考えられるのは白血病が原因の脳出血や副作用によるストレスです
白血病が発症すると、脳出血が原因で幻覚や幻聴を起こす「せん妄状態」になることがあります。初期症状ではほとんど見られないのが特徴です。また、幻覚を見たり幻聴を聞いたりする要因となるのが「ストレス」。副作用による辛さやずっと病室にいるきつさなどから、一時的にせん妄状態に陥ることがあります。
白血病の原因としてあげられるのが免疫力の低下。白血病にならないためにも、普段の生活を見直して改善しなくてはいけません。免疫力を上げる効果があるとして注目されているのが、米ぬか多糖体です。がんを「跳ね返す」身体づくりをしたいと考えている人に、米ぬか多糖体について紹介します。