白血病の治療方法と免疫力を高める注目成分まるわかり

menu
白血病の治療・症状ガイド【白血病大事典】 » 辛い白血病の悩み別Q&A » 歯ぐきからの出血

歯ぐきからの出血

白血病や投薬の副作用として症状が現れるのが歯ぐきからの出血。このページでは白血病による歯ぐきからの出血で悩まされている人の事例と原因を紹介しています。同じような症状で家族や友人が苦しんでいる人は、参考にしてください。

Q.歯茎から血が出る原因は?

歯茎から出血する原因は、多くの場合は歯肉炎や歯周病で、歯科を受診して治療し、改善することができます。
しかし歯茎からの出血は口内環境の問題だけでなく、白血病の初期症状としても発症する可能性があるため、注意が必要です。

歯茎からの出血のうち、白血病の初期症状として現れるのは全体の1割から1.5割だといわれています。
特徴としては、歯肉炎や歯周病の場合は出血が自然に止まるのに対し、白血病の初期症状の場合出血が止まらず、少しずつ出血する状態が続くのが特徴です。
ただし、白血病の初期症状ではすべてのケースで出血が止まらないというわけではなく、人によっては出血後うがいをしたら止まった、という場合もあるようですので、状況に応じた判断が重要になります。
こうした出血と並行して、口内の粘膜に斑のようなものが現れる、原因不明の発熱が続く場合には、白血病を疑いかかりつけ医の診断を受けることが望ましいです。

対処法と予防方法

歯茎から少量の出血が発生しただけだと、白血病だと気づくことができない場合がほとんどです。
出血を確認したら、ほかに疲れやすい、少し歩いただけで息切れするなど、普段と違う体調を感じたら、内科にて血液検査を受けてください。
また、白血病の疑いがある場合には、感染症の発症を防ぐために歯茎からの出血や、腫れなどが悪化することを防ぐ必要があります。

口内を常に清潔な状態に保つこと、また歯磨きのときに強く磨きすぎることにより、歯茎から出血しないように気をつけるなど、口内環境を管理できるように医師と連携の上考えていかなければなりません。
病院で治療中の場合は、予防として抗生剤を内服するなどの処置を行なうこともあります。
自分でできる予防としては、できるだけ安静にすることです。
激しく動き回ると出血が悪化するため、出血を自覚したらできる限り安静にするように努めましょう。

歯茎からの出血で悩む人たちの声

白血病の初期症状は、歯茎からの出血だった

今までも、歯磨きをしていて出血することがあったのですが、その日は何もしていないのに歯茎から血が出てきました。
けれど、うがいをすると出血が止まっていたので、大事だとは思わずそのままにしていたのですが、歯医者に行ったときに歯科医に相談してみたところ、歯周病だと言われ、歯の掃除を念入りにしていただきました。
そのころ、1回鼻血が大量に出てしまったことがあり、なかなか止まらなかったのですごく怖かったのですが、その1回だけだったのでやはり大事だとは思わずそのままにしてしまいました。

1ヶ月ほど経過すると、次は足に小さなアザのようなものがよくできるようになり、「歯茎出血 アザ」などのキーワードで検索してみたら、「白血病」という結果が出て心配になりました。
けれど、出血も止まるので、自分とは関係ないと考えるようにしていました。
さらに1ヶ月ほど経つと、今度は血が止まらなくなってきました。
同時にすごく疲れやすく、夜も朝も体が重くてあまりに辛いので、これは普通の状態じゃないとやっと自覚し、病院で検査を受けることにしたのです。
自宅近くの病院で検査をしたところ、白血球の数値があまりに低いため、血液内科のある病院に救急車で搬送されることに。
検査結果は、やはり「急性前骨髄球性白血病(APL)」でした。
そのまま入院し、治療を受けることになりました。

歯茎の出血と白血球の初期症状は、最初はやはりつなげて考えにくいものです。 「自分は大丈夫」と思って考えないようにしてしまいますし、私も最初の症状から病院で検査を受けるまでにかなりの時間がかかってしまいましたが、「おかしいな」と感じたらすぐに病院の検査を受けることを強くおすすめします。

コンテンツ一覧