合併症
さまざまな病気で起こる合併症。ここでは急性リンパ性白血病の際に起こる合併症について説明しています。
急性リンパ性白血病で起こる合併症について
急性リンパ性白血病の治療の際、抗がん剤や放射線などによって免疫力が下がってしまいます。そのため、ウイルスやカビ、細菌への抵抗力が下がり、合併症を引き起こすように。白血病治療の際に間質性肺炎や出血を起こすと亡くなってしまうこともあります。合併症予防のためにも、部屋を清潔に保ち手洗いうがいをこまめに行いましょう。
急性リンパ性白血病で起こる合併症の例
急性リンパ性白血病で起こる代表的な合併症は、感染症と出血です。どちらも頻度が高く、最悪の場合死に至る可能性があります。特に感染症は日和見感染症や間質性肺炎など、幅広い種類の病気にかかるリスクが高いので気を付けましょう。
感染症
抗がん剤の影響でリンパ系の中の白血球が減って免疫力が低下し、さまざまな感染症にかかりやすくなります。特に細胞の再生が早い皮膚や粘膜、消化管などは普段は影響がない細菌やウイルスでも感染症にかかるように。細菌やウイルスが臓器まで届いてしまうと肺炎や敗血症を引き起こし、より危険性が高まるため注意が必要です。
出血
急性リンパ性白血病による出血での死亡率は減少傾向にあります。血小板が減少することで血が固まらなくなるのが原因なので、血小板輸血を行うことで改善可能です。しかし感染症が合併した場合は、脳出血や肺出血など死の危険がある症状を引き起こすことも。何回も輸血することにより抗体ができ、今までの血小板が輸血できなくなる恐れもあります。
合併症を引き起こす原因
合併症が起こるのは、抗がん剤治療や放射線治療による白血球の減少で免疫力が低下することが原因です。
白血球にはNK細胞、T細胞、B細胞があり、外敵を排除して健康を保っています。中でもNK細胞はがん細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃する役割を持つ細胞。NK細胞が活発に動く人ほどがんの再発や合併症を防ぎやすいようです。
白血病になるとリンパ系の白血球が作れなくなるため、外敵を攻撃する白血球は徐々に減っていきます。免疫機能が弱っているところに追い打ちをかけるように抗がん剤や放射線を与えることで、より免疫機能が抑制されるように。進行するとがん細胞やウイルスを排除できなくなり、合併症やがんの転移を引き起こしてしまいます。
NK細胞を活性化する米ぬか多糖体とは?
近年、白血病治療で起こる免疫力の低下を防ぐ効果が注目されているのが「米ぬか多糖体」です。米ぬか多糖体は免疫機能を持つ細胞に働きかけ、がん細胞やウイルスを排除するNK細胞を活性化したり過剰反応を起こす免疫細胞を抑えたりしてくれるという臨床データが報告されています。参考電子文書:※1
白血病治療だけではなく、免疫力の低下で起こる合併症の予防にも役立つ物質なのです。
免疫力アップや抗がん剤の副作用抑制
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【参照元】※1:米ぬか多糖体免疫研究会「NK細胞の活性抗がん作用」(https://rbsnuka.com/)