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白血病入院時の無菌室での苦労

白血病で入院したときの無菌室の生活とはどのようなものでしょうか。このページでは実際に経験した方の声を中心に紹介しています。同じような症状で家族や友人が苦しんでいる人は、参考にしてください。

Q.無菌室での生活とはどんなものか?

白血病の治療の治療において、強い抗癌剤を使用した治療を行なう場合、白血球が著しく減少し、感染症に感染しやすい状態となってしまいます。
よって、感染症を予防するためにその設備が整った「無菌室」で治療を行なう必要があります。
無菌室での生活は、病室に何を持ち込むかを看護師と相談し、必要最低限のものに抑えます。
これは、無菌室には医療機器などが数多く設置されているため、あまりたくさんの荷物を持ち込むことができないからです。
また、感染症の予防には体を清潔な状態に保つことが重要なので、発熱など体調不良がない場合は毎日シャワーを浴び、トイレの後にはウォシュレットを使用するなど、自分自身で体の管理を行なうことも重要になります。
さらに、部屋の中を生活に保つことも感染症予防において大切になりますので、自分で無菌室を整理整頓し、アルコールウェットティッシュでホコリを除去するなどの掃除も行います。
部屋の清掃や、廊下に出る必要がある場合には、マスクを着用するなど、徹底した衛生管理を行いながら生活します。

無菌室での悩み、苦労について

抗がん剤の副作用を始め、白血球による症状が悪化した場合は、その症状が回復するまで、一般病棟に戻っても生活に支障がないと判断されるまでは、無菌室で過ごすことになります。
言い換えれば「いつ無菌室から出られるかわからない」状況の中、社会から隔離された状態で生活しなければならないということです。
もちろん本を持ち込むこともできますし、DVDを再生できる機械を持ち込んで時間を過ごすことは可能ですが、体が辛い状況の中、たった1人で長時間過ごさなければならないことは、かなりの苦痛を強いられます。
自分自身を見つめ直すよい機会だととらえることもできますが、不要なことを考えてしまう時間も増えるので、マイナス思考になってしまい、自分の人生を呪ってしまうこともあるかもしれません。
無菌室で生活をしている白血病患者の中には、生まれつきの白血病で、生まれてからずっと無菌室で生活している子どももいます。
自分に合う骨髄を提供してくれるドナーを待ちながら、母親との会話は電話機の受話器を通さなければならず、抱きしめてもらった記憶もないのです。
無菌室での生活がすべて耐えられないほど辛いものだということではありませんが、やはり大きな苦労を強いられている患者は多いと思われます。

無菌室を経験した人たちの声

白血病の治療で入院するにあたり、無菌病棟に入ることになりました。
入院患者数の兼ね合いで個室に入ることになり、私はMacのパソコンを持ち込んで、中で映画を見る、FaceTimeを使い、家族とテレビ電話でコミュニケーションを取るなどの過ごし方ができました。
FaceTimeのおかげで家族の顔をこまめに見ることができたのはとてもよかったと思いますが、やはり通話が終わると家族に会いたくてたまりませんでした。
私が入った無菌病棟では、見舞いに来てくれる人は病棟に入る前に手を消毒して、ガウンとマスクをした上で入室します。
入院開始日については部屋の壁に記載がありましたが、退院日についてはいつまでと決められていなかったので不安がありました。
しかし担当医の先生方が非常に話しやすく、検査についても細かく説明してくれたので、治療におけるストレスはかなり軽減されました。
先生がきちんと説明してくださり、しっかり納得した上で治療を受けることができたので、辛い治療を乗り越えられたのだと思います。

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